『「シルクロード」と「日本の四季」 足立紀美子の染織』

企画展に合わせて、作品集の出版のお手伝いをさせて頂きました。 足立氏は若い頃から強い憧れとロマンを感じていた「シルクロード」への熱い想いと、日々感じてこられた繊細で美しい日本の景色を「日本の四季」として表現した帯が紹介されております。
様々な素材を用いて、組織と絣を併用して創作されているのが特徴です。足立氏の新しい世界観を一同に見て頂ける作品集です。

「シルクロード」のテーマでは、帯地が15点、タペストリーが1点。 「日本の四季」のテーマでは、着尺が4点、・帯地が19点、角帯が4点で、合わせて43点が紹介されております。

A4型 並製本 33 頁 (カラー27頁・モノクロ6頁)
作品43点(今回の作品集にある、現物の裂地が1頁目に一点付いております)
株式会社中野コロタイプより出版
限 定 250部  価格 1,900円(税込)

九寸「桜々」(春)
写真撮影/安河内聡

九寸「Milky Way」(夏)
写真撮影/安河内聡

九 寸「清流紅葉」 (秋)
写真撮影/安河内聡

九寸「雪明かり」 (冬)
写真撮影/安河内聡

作品集についてのコメント

企画展に合わせて、出版させて頂くお手伝いをさせて頂きました。
足立紀美子氏が長年、心の中で温めてこられた「シルクロード」と「日本の四季」をテーマに、 四年以上の歳月を費やして制作して頂きました。

色々な素材を用いて、組織と絣を併用し、独自の表現をされています。

作品集の作品の撮影をすべてさせて頂き、イメージに合う素材を選ばれ、創作された作品からは、 足立紀美子氏の明るく温かな人柄が伝わって来ました。
今回は、様々な素材、組織があり、作品に近い色や質感を出すのには、特に苦労致しました。 安河内聡氏にすべて撮影頂き、細かな点まで、色々とご配慮頂き、良い写真を撮る事が出来ました。

 今回の作品集は、時間が、余りゆとりの無い中で、取り掛かりました。株式会社中野コロタイプの小野氏には、 企画段階から、打ち合せと、何度も、電話にて打合せを重ね、細かなご配慮を頂き、素晴らしい作品集に仕上がりました。

八寸「楼蘭の幻」
写真撮影/安河内聡

●お問い合わせ先

お名前・ご住所・お電話を明記の上、下記に郵送か、FAX、メールにてお知らせ下さい。
追ってご連絡させて頂きます。

〒604-8823 京都市中京区壬生松原町34-2 
株式会社 浅井エージェンシー
電話/FAX  075-322-2707
メールアドレス book@sspaa.jp


「八重山上布 新垣幸子の仕事」

企画展に合わせて、 出版させて頂くお手伝いをさせて頂きました。
新垣幸子氏のこれまでの仕事の集大成とも言える作品集となります。

日本民芸館収蔵の復元や、御絵図の復元なども手掛けられ、伝統に基づいた仕事を習得され、新垣幸子氏独自の感性による八重山上布として確立された経緯が伺える作品集です。  

こちらの作品集の作品の撮影をすべてさせて頂き、自然の色の美しさ、 また、新垣幸子氏の人柄が伝わる作風を感じられました。
素材が透ける事、織り方が、様々なので、作品に近い色を出すのには、特に苦労致しました。安河内聡氏にすべて撮影頂き、細かな点まで、色々とご配慮頂き、 良い写真を撮る事が出来ました。

 企画段階から、 新垣幸子氏と手探りの中、 打ち合わせを重ね、 求龍堂で担当頂いた、三宅奈穂美様には、良い作品集に仕上げる想いで多くのお力添えや提案を頂き、素晴らしい作品集に仕上がりました。

A4型  並製本  112頁 (カラー96頁・モノクロ16頁)
作品96点
求龍堂より出版
価格 3,990円(税込)

板花・絽織・生成・浅藍
九寸
写真撮影/安河内聡

「波筬・黄地・緯絣」
八寸
写真撮影/安河内聡

「涼明け」
経緯手績 縮着尺
写真撮影/安河内聡

求龍堂の紹介文

 新垣幸子氏は、伝統の中で育まれてきた、括り染めの八重山上布の復活に力を注がれ、日本民芸館所蔵の復元や御絵図よりの復元なども手掛けられ、それらの仕事で先人の物づくりへの想いや、技術を習得されました。
新垣幸子氏は、石垣島の自然に育まれた苧麻や染料を主に用いて沢山の方との関わりの中で新垣幸子氏の想いを作品に投影し、多彩な色使いに組織織を取り入れられたりと現代の八重山上布を制作されています。

この作品集は、復元された着物や御絵図をもとに制作された着物をはじめ、今までの新垣氏の代表作と多くの新作の着物・着尺・帯地の96点を紹介致しております。

訪問着「涼 月」
写真撮影/安河内聡

本文より

「観音埼灯台やその周辺の丘から眺める夕陽の残照は言葉を失うほど幻想的な彩どりをみせます。
グレー、ブルー、紫と分刻みで変わっていくさまには、色というもののはかない美しさを見せつけられる思いがします。曇の日、雨の日、晴れた青空、いつ でも空が広くその雲や霞や霧がかかった野や山の裾野等々ながめているだけで心が落ち着きます。」

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「しむらのいろ 志村ふくみ・志村洋子の染織」

企画展に合わせて、出版させて頂く事になりました。
「しむら家のいろ」として、白・緑・青・赤・黄・紫の六色に焦点を当て、今までとは違った方向から志村ふくみ・志村洋子両氏の作品を紹介させて頂きます。

主たるコンセプトに合わせ、 志村ふくみ氏は発想の源として陶芸やアールデコのシュガレットケースなど物質的な物から、また志村洋子氏は、自然の風景や野の花などからイメージを涌かせ制作して頂きました。お二人の作品の表現の違いも楽しめる作品集となっております。
始めは、作品のイメージを大切にドキュメンタリーカメラマンの大石芳野氏に初めて依頼し、独自の観点から撮影して頂きました。
最後に24作品を静物撮りで作品を現物に近く、こちらは、安河内聡氏に撮影して頂きました。

起業して、初めての出版の仕事であります。 企画段階から構成・プロデュース・撮影(静物写真)など、すべての段階での打ち合わせは、新しい仕事として、とても学ぶ事が多くありました。 志村ふくみ・ 志村洋子両先生・ 大石芳野先生はじめ、お世話になった多くの方から、沢山の事を教えて頂き出版させて頂けた次第です。 特に求龍堂で担当頂いた、三宅奈穂美様には、初めての事でしたので、分からない事が多い中、色々と丁寧に教えて頂き感謝しております。
「色」は、「色」でありながら、多くの事を表現し伝えてくれるものであると感じました。

A4型  並製本  136頁(オールカラー) 図版72点
著/志村ふくみ、志村洋子
撮影/大石芳野 全文日英併 記
求龍堂より出版
価格 3,990円(税込)

志村ふくみ・洋子
2009年 京都・嵯峨嵐山にて
写真撮影/大石芳野

花山吹 志村ふくみ 2007年
梔子・藍・刈安・茜・紫根
写真撮影/大石芳野

たんぽぽ 志村洋子 2004年
臭木・刈安・玉葱、刺繍
写真撮影/大石芳野

求龍堂の紹介文

「志村の色」の根源。
草花に色があるように、いにしえ人への想い、世界の子どもたちの笑顔、人類の罪科。すべてに闇と光 ― 色がある。
大石芳野だけが写しえた「しむらのいろ」の魂。

染織界の第一人者、志村ふくみ。母と同じ道を歩く志村洋子。ふたりの「色」をテーマにした作品集。
撮影は、戦禍の人々の表情を生き生きと捉えるドキュメンタリー写真家、大石芳野。 京都・嵯峨嵐山の風景のなかで、志村ふくみ・洋子氏の新作の着物中心に撮り下ろした写真が着物の生命を浮かびあがらせる。
文はふくみ・洋子の色彩に対する根源的な体験を書き下し、志村芸術の色彩感覚の源泉がわかる作品集。

本文より

【白】 古代の人は白い布を白に染めた。貝殻、骨粉などで染めたらしい。そしてオゾンで漂白した。 雪中の白鷺、白魔術、白夜。(志村ふくみ)

【赤】 深い藍色をたたえた湖の源は、地球の中のどこにあるのだろう。創世以来、安らいでいた湖の源はとうとう抑えることのできない苦しさから、紅い紅い涙を流し始めた。その涙は水源から噴き出し、藍色の水面を紅の涙で染めた。藍と紅は湖面にいくつもの影を作っていった。それを岸から見ると紫の蜃気楼のようだった。 (志村洋子)

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追ってご連絡させて頂きます。

〒604-8823 京都市中京区壬生松原町34-2 
株式会社 浅井エージェンシー
電話/FAX  075-322-2707
メールアドレス book@sspaa.jp

※ご注文頂いた方には 志村ふくみ・志村洋子両氏のサイン入りとさせて頂きます。