~八重山上布 「人間国宝 新垣幸子 染織展」―琉球の光と風を繹(たず)ねて―

八重山上布 「人間国宝 新垣幸子 染織展」―琉球の光と風を繹(たず)ねて―

昨年、重要無形文化財「八重山上布」保持者に認定されました新垣幸子氏の個展を開催させて頂きます

石垣島で苧麻の栽培から手掛け、括染の技法で島の植物染料で染め島の自然豊かな情景を表現されています。

今回は、八重山上布の着物、着尺、帯地、角帯と手紡木綿を用いた着尺、約40点と古袱紗や掛軸、額装など、約100点に、染糸、染料、道具類と参考品などを、一堂に展示致します。

是非、ご高覧下さい

※沖縄県指定無形文化財技能保持者「八重山上布」に認定されている 糸数江美子氏作品も、15点余り展示致します


「美しいキモノ」夏号 P150に掲載

日時 2025年6月11日(水)~15日(日)
 午前10時半~午後7時
会場 京都市左京区岡崎成勝町9番地の1
日図デザイン博物館 (みやこめっせ 地下1階)
主催 浅井染芸
京都市右京区鳴滝音戸山町 10-143
連絡先 075-462-6408
入場料 無料  ※一般の方のみ入場可能(業者の方はご遠慮下さいませ)


着尺
「縮織・月草の詠」
(第72回・ 沖展)



飾布
「里山・Ⅱ」



九寸
「淡黄地・緑黄 星絣」 



八寸
「波筬・生成地・緑濃淡段」 



略歴

1945年 疎開先の熊本県で生まれる
1972年 沖縄県立工業試験場染織課にて研修 研修期間1年間
1973年 大城志津子氏に指導を受ける。
     日本民藝館にて括染上布(古文書に記されている紺嶋上布)に出会う。
     以後、括染の八重山上布を織り続ける
1974年 第26回 沖展 初出品奨励賞 受賞
1975年 志村ふくみ氏に指導を受ける
1985年 第37回 沖展 準会員賞受賞、会員及び審査員となる
1989年 沖縄県立芸術大学 非常勤講師 (2015年まで)
1991年 沖縄県指定無形文化財保持者に認定
1995年 東京 銀座 和光にて、個展 (2003年)
1998年 日本工芸会正会員 認定
1999年 第19回 伝統文化ポ-ラ賞受賞 (財団法人ポ-ラ伝統文化振興財団)
2004年 第38回 沖縄タイムス芸術選賞大賞 受賞
2008年 多摩美術大学客員教授 (2019年まで)
2009年 「新垣幸子 八重山上布展・琉球の光と風」(沖縄県立博物館・美術館にて開催)
     「第一回八重山上布保存会展 新垣幸子の仕事」(石垣市民会館にて開催)
2010年 『八重山上布 新垣幸子の仕事』を求龍堂より出版
     「~南風のしらべ~ 新垣幸子 展」を開催
2017年 沖縄県文化功労者の表彰を受ける
2024年 「新垣幸子 染織展 ―琉球の光と風を繹(たず)ねて―」をセイコーハウスホールにて開催
     重要無形文化財「八重山上布」保持者に認定される



 

 

糸数江美子氏 作品

 

九寸
「板花織・黄地・緑花市松」
(第66回・沖展)
糸数江美子作 



九寸
「板花織・白地・トゥイグワー・2段」
糸数江美子作 



九寸
「板花織・緑地・カキジャー」
糸数江美子作



着尺
「板花絽織・雫」
(第75回・沖展)
糸数江美子作 



着尺
「絽織・清風」
(第71回・沖展)
糸数江美子作 

 

糸数江美子氏 略歴

1955年 沖縄県石垣市に生まれる
1973年 沖縄県立八重山高等学校 卒業
1981年 新垣織物工房 新垣幸子氏に師事
1988年 第40回 沖展「八重山上布『フタジン(二ツ蛍)』」奨励賞(初出品)
1989年 第41回 沖展「八重山上布『格子に蛍』」奨励賞
1993年 第45回 沖展「八重山上布着尺」奨励賞、準会員推挙
1995年 第47回 沖展「八重山上布着物」準会員賞
1996年 全日本新人染織展大賞 受賞
1998年 第3回 アジア工芸展 FBS福岡放送局賞 受賞
2000年 第5回 アジア工芸展 FBS福岡放送局賞 受賞
2002年 第54回 沖展にて準会員賞を受賞・八重山上布着尺『若夏』会員に推挙
2003年 第77回 国展新人賞 受賞 (初出品)
2007年 マレーシア独立50周年記念 東方交流展
         ヴィジットマレーシア大賞 受賞
2010年 国画会準会員となる
2012年 国画会を退会する
2014年 沖縄県指定無形文化財保持者に認定

糸数江美子氏は、実姉の新垣幸子氏に師事し沖展を中心に展覧会へ出品を続けておられます。
絣での板花織は、独自の表現の1つで石垣島の自然、特に山の情景を表現されています。
着尺、帯地を15点余り展示致します。

是非、ご高覧下さい

 

2025年05月20日