藤岡 敏恵

ふじおか としえ (日本工芸会正会員・冬青会)

紬糸や絹糸・生絹などを併用し、組織織も取り入れながら独自の地風を作り出し作品の表現をされている。
自然の美しさを作品に取り入れられ、精力的に創作されている。
おおらかな中にも繊細な感覚での作品を制作。


略歴

1954年 福岡市に生まれる
1975年 女子美術短期大学
     造形科テキスタイルデザイン教室卒業
1980年 鳥巣水子に師事
1982年 西武工芸展 金賞 受賞
1998年 日本伝統工芸染織展 入選
      以後、2007年~2010年、連続で入選
2000年 第35回西部工芸展 金賞 受賞
2001年 第36回西部工芸展 朝日カルチャーセンター賞 受賞
2008年 第43回西部工芸展 OAB大分朝日放送賞 受賞
     日本伝統工芸展に初入選
2011年 日本工芸会正会員 認定

生絹着物
「天の川」
(2010年 日本伝統工芸展無出品作)
染料:梔子・葛・からすのえんどう

絹と生絹を併用し、軽く立体感のある地風に仕上げている。
経と緯の絣を巧みに織り上げ、夜空に輝く星々を表現。


生絹吉野織帯
「輝き」
(2010年 日本伝統工芸染織展出品作)
染料:梔子・槐

経緯に生絹を用い、吉野織部分にのみ絹糸を使用し、眩いばかりの光を放つ陽の光や心の輝きを表現。



生絹吉野織帯
「春先」
染料:楊梅・茜・栗

経に駒糸、緯に生絹を用いている。
やっと春めいた時候、柔らかな日差しに様々な草木が芽吹いて花が咲いている野原をイメージして。