中川 伊津美

なかがわ いつみ

中川氏は着物の形に、はまる事なく自由発想で創作されている。
自然の景色や動植物をモチーフにされる事が多いが、筒描きの技法で制作される作品はデザイン・配色がとても個性溢れるものである。
一点制作されるのにじっくりと考え制作される。
出来あがった作品はとても素敵なのであるが、いつもどうかと心配されるがどの作品も心が躍るものである。


略歴

1955年 大阪府池田市に生まれる
1978年 女子美術大学芸術学部 産業デザイン科工芸専攻卒業
卒業後、国展・日本民芸館展・兵庫県展・朝日現代クラフト展などに入選
1987年 国展 国画賞受賞
    大阪 心斎橋フジギャラリーにて初個展開催(92年・95年)
1990年 池田市立ギャラリーにて、池田の火祭り「がんがら火祭り」をテーマに個展開催
1994年 神戸三宮 ギャラリーミウラにて個展開催
     (96年・98年・2000年以降、毎年開催)
2005年 愛媛民芸館「陶・木・染 三人展」
2009年 広島・福屋 八丁堀本店ギャラリー「木と染 二人展」(10年・12年)
2010年 大丸 福岡 天神(博多大丸)美術画廊「木と染 二人展」(10年・12年)

他、高知・和歌山・東京など各地にて個展開催・グループ展多数

九寸・葛布地
「生成地・里山を往く」
染料:顔料

モノトーンの構成で葛布の生地を生かしたデザインである。
白抜きでのキツネが何とも愛らしく感じる作品である。



九寸・紬地
「グレー地・森を彩る」
染料:顔料

深い森の中で木々は様々な色に変化し山を彩り、それを楽しむかのように鳥たちが戯れている様子を表現。