砂川 美恵子

すながわ みえこ

島で栽培された苧麻を、親しいおばあさんに手績み糸にしてもらい宮古上布を制作。
糸を漂白せずに生成りのまま染色されるのが特徴。
また、染色に使用する藍はインド藍でご自身の畑で栽培し染料を作り染められている。
制作にあたり色・デザインを相談し作って頂く。
細部に至るまで注意を払い、温かみのある上布を制作される。
島には美しい鳥が生息しており、早朝や深夜に野鳥観察されるのが趣味の一つで、デザインのヒントになる事も多々ある。


略歴

1950年 沖縄県生まれ
1973年 沖縄大学卒業後、故・下地恵康氏、故・大城志津子氏に師事
1982年 独立して、宮古上布の制作を始める
1994年 「沖展」奨励賞 受賞
     「沖縄県工芸公募展」最優秀賞 受賞

九寸
「緑地・濃淡乱縞に黄白井桁」
染料:インド藍・福木

深みのある緑は、砂川氏の特徴である。
ランダムな縞に黄色と白の井桁の絣で涼しげなデザインに仕上げられている。



九寸
「茶無地」
染料:車輪梅

何度も染めを重ね、透明感のある深い茶色に染められている。
自然に出る色の濃淡が質感を出している。