平良 京子

たいら きょうこ

織物に興味があり、芭蕉布は糸作りから染め・織り・仕上げまで一貫して出来る事が魅力で始めました。
幸い、祖母も母も芭蕉布を織っていた(自家用)ということもあり、農家でもありますし糸芭蕉は習い始めてすぐに植えました。
山間の村なので塩害がなく、糸芭蕉を育てるには適しています。
熟した糸芭蕉を木の灰で炊き、「竹ばさみ」でしごくと真っ白な繊維がでてくるのが何とも魅力的です。
染めも近くの野山で採れた草木の色が楽しめます。
織りは気温や湿度等を一番に考えます。条件が揃うと糸使いも楽になります。糸芭蕉は自然の恵みなので各工程を自然の流れの中で無理なく作業ができたらいいなと考えています。


略歴

1952年 沖縄県名護市に生まれる
1987年 喜如嘉の芭蕉布工房に入り芭蕉布の制作に携わる
2008年 独立し、久志で独自の感性の芭蕉布作りを行う

久志の芭蕉布・八寸
「森の小径」


久志の芭蕉布・九寸
「紺地・波の華」


久志の芭蕉布・着尺
「白朝」
(11算)


久志の芭蕉布・九寸・煮綛
「森の聲」
(9算)