山下 健

やました たけし (国画会々員)

柳悦博氏に師事。
大らかな人柄の中に拘りを持ち信念を持たれていると感じる。
作品によって様々な糸を組み合わせ、独自の地風を創り出す。
優しい布でありながら、凛とした格調のある作品を創作されている。


略歴

1955年 鳥取に生まれる
1973年 高校卒業後、柳悦孝・悦博先生に師事
1976年 第50回国展初入選記念賞受賞
     以後毎年出品(入選14回)
1977~80年 日本民芸館展出品
1977年 文春画廊での染織展に参加 毎年出品
1985年 『織の五人展』に参加
    (東京 京王プラザホテル)
1986~87年 『鳥取の手仕事五人展』に参加(東京・静岡)
1992~94年 『鳥取工芸の会』展に参加(鳥取 大丸)
1995年 国画会々友となる
1999年 会友優作賞を受賞
2001年 国画会々員となる

訪問着・綾織市松織
「白地・緑濃淡熨斗目」
染料:ゲレップ・渋木

しなやかで艶があり地紋の際立つ綾織の作品。
絣を用いた熨斗目段の構成で格調高く緑の濃淡が美しい。


板締絣綾織・九寸
「茶グレー・矢羽根・縞入」
染料:カテキュー・渋木・ヘマチン・矢車

絣を作る時と組織を作るのに二度機に掛けて、絣を用いながら格調のある作品へと昇華されている。
独自の感性と表現が感じられる。



生絹花織帯
「グレー地・絣市松」
染料:矢車

生絹を用いて夏・単衣の素材を創り出している。
経緯絣での市松に花織を併用し、涼やかで軽い作品に仕上げている。