関 史子

せき ふみこ (国画会々員)

作品のイメージは自然の美しい景色や情景をコンセプトにしているものが多い。
主に植物染料を用いて経と緯の絣を巧みに使用した作品を制作。
古いイメージにとらわれず自分らしい作品を作っていきたいと、絣での表現に拘り様々な表現の作品を発表されている。
帯地には、組織織も併用し表現の巾を広げておられる。
ご自身でも、着物をお召になる事もあり纏って「美しい」事を自分の作品の中で追及されている。


略歴

1970年 東京都生まれ
1992年 女子美術大学産業デザイン科工芸専攻卒業
     国展入選(~2011年)
     グループ展/染織十人展
1993年 グループ展/クラフティングアーティスト展
1995年 グループ展/彩貌染織展
1996年 グループ展/クラフティングアーティストⅢ展
1999年 国展新人賞受賞
     グループ展/染織千色展
2000年 アートネットスイス国際平和美術展出品
2001年 アートネットブリスベン国際美術展出品
2004年 国画会準会員
    群馬県立日本絹の里、第一回座繰り糸による織りの公募展 日本絹の里賞受賞
2005年 染織千色展
2024年 国画会々員に推挙

現在 国画会々員

訪問着
「冬の祈り」
染料:矢車・渋木・刈安・槐・コチニール・藍

経絣での表現を追求した作品。
経絣での色分け、織色での濃淡などで動きのあるデザインで、裾を濃い緑の織色で羽織った時に安定感があり着姿が美しい作品。


ロートン織入九寸
「きらり」
染料:矢車・槐

経ずらし絣で、色のグラデーション付け、ロートン織を併用する事により水面に陽が当たり、輝くさまを表現されている。
また、心の輝きも表わしたいとの想いも伝わってくる。