むろふし ひろこ (国画会準会員)
福島輝子氏に師事。
紬の様々な織り方や麻の素材に拘り、デザインに合った素材を使われる。
作品は、二枚以上の型紙を巧みに使われる事が多く、返しの部分にも別のデザインを構成したりと、立体感のある作品である。
デザインは形に捕らわれる事なく自由な発想で作品をじっくりと見ていると思いもかけない柄が潜んでいたりと楽しい柄が多い。
略歴
1943年 東京生まれ
1972年 東京都繊維工業試験場にて研修
1977年 福島輝子氏 師事
1981年 国画会 初入選
1997年 国画会工芸部奨励賞 受賞
2012年 国画会準会員となる

型絵染・訪問着
「水のほとり」
染料:顔料
素材は単衣にも使用出来るサラッとした質感の紬を用いている。
沢山の型紙を使用し、動きのある構成で訪問着として構成。
水辺の自然の美しさを独自の表現で制作された。

型絵染帯
「夏模様」
染料:顔料
紬の素材を生かしつつ、夏の輝かしい日の一日をデザインされた作品。
雲に虹が掛かり花々に昆虫が戯れている構成は個性的である。

型絵染帯・麻地
「星座遊覧」
染料:顔料
麻の素材に大小様々な星が輝きそれらを繋ぐ家は、人の心をつなぐ様にも感じられる。